「このセラム、ビタミンCは安定型ですか?」
「レチノールとナイアシンアミドって併用できますか?」
数年前なら専門家だけが使っていたようなフレーズが、今ではサロンの施術中に当たり前のように飛び交うようになりました。
30〜40代のお客様の知識レベルが急速に上がっている——そう実感されているサロンオーナー様も多いのではないでしょうか。その背景にあるのが、医師や研究者がYouTubeで発信する美容チャンネルの存在です。
本記事では、お客様が日頃どんな情報源から学んでいるのかを把握し、サロンでの接客や商品提案にどう活かすかを考えていきます。
お客様が観ている「3大・美容専門チャンネル」
現在、美容系YouTubeのなかでも特に30〜40代女性からの支持が厚いのが、医師・化学者・元研究者という専門家のバックグラウンドを持つ3つのチャンネルです。サロンオーナーとしてお客様の「情報源」を知っておくことは、接客の質を高める第一歩になります。
CHANNEL 01
友利新(ともり あらた)
皮膚科・内科医 | YouTube登録者数 約165万人
東京女子医科大学を卒業後、内科・皮膚科医として臨床に携わりながら、YouTubeで美容・健康情報を発信。「紫外線と肌老化の関係」「化粧水はなぜ必要か」といった日常の疑問を、医学的エビデンスをもとに分かりやすく解説するスタイルが特徴です。
スキンケアだけでなく、フェムケアや腸活など体の内側からのアプローチも取り上げており、エイジングケアに関心の高い30〜40代から厚い信頼を得ています。
💡 サロンでの活用ポイント:
友利先生の動画を観ているお客様は「なぜこのケアが必要なのか」という理由・メカニズムへの関心が高い傾向にあります。施術中に「この施術が効く仕組み」を一言添えるだけで、信頼度がぐっと上がります。
CHANNEL 02
かずのすけ
美容化学者 | YouTube登録者数 約60万人
横浜国立大学大学院で化粧品リスクと消費者教育を研究した美容化学者。著書は累計10万部超で、自身のスキンケアブランドも展開しています。
最大の特徴は、成分表示の読み方や処方の仕組みを分かりやすく解説すること。「良いものを自分で選べる力を養ってほしい」という姿勢で、広告に依存しない中立的なレビューを発信しているため、「本当のことが知りたい」と考える層から圧倒的な支持を集めています。
💡 サロンでの活用ポイント:
かずのすけさんの視聴者は成分表を読める方が多いです。「この美容液にはナイアシンアミドが○%配合されていて〜」といった具体的な成分名+配合理由まで説明できると、「このサロンは分かっている」と感じてもらえます。
CHANNEL 03
すみしょう
元・化粧品OEM研究者 | YouTube登録者数 約50万人
大手化学メーカーの化粧品OEM部門で7年間、処方開発と薬事業務に従事した元研究者。製品開発の現場にいた経験を活かし、「この製品はなぜこの処方なのか」「実際に効果が期待できる使い方は何か」といったメーカー側の視点からの解説が人気です。
一般消費者はもちろん、美容プロフェッショナルがお客様への説明材料として参考にしているケースも多く、業界関係者にも視聴者が広がっています。
💡 サロンでの活用ポイント:
すみしょうさんが解説する「処方の背景」は、そのままお客様への商品説明トークに応用できます。「このクリームは○○という技術で成分を安定化しているので〜」と伝えれば、物販の説得力が大きく変わります。
「詳しいお客様」が増えている今、サロンに求められること
こうした専門チャンネルの影響で、お客様の購買行動は明らかに変化しています。
以前の判断基準
「なんとなく高いから良さそう」
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現在の判断基準
「この成分がこう働くから選ぶ」
この変化は、サロンにとってチャンスでもありピンチでもあります。
お客様が成分知識を持っているということは、的確な説明ができれば「このサロンは信頼できる」と感じてもらえるチャンスです。一方で、曖昧な説明しかできなければ「YouTubeで観た情報より薄い」と思われてしまうリスクもあります。
明日からできる3つの実践アクション
専門家チャンネルに共通するのは、「なぜ効くのか」という根拠を丁寧に語ること。サロンのプロとして、その姿勢を接客に取り入れてみましょう。
ACTION 1
取り扱い商品の「成分ストーリー」を1つ準備する
すべての成分を暗記する必要はありません。まずはサロンの主力商品1つについて、「なぜこの成分が入っているのか」「どんな肌悩みに効くのか」をメーカー資料やパンフレットから整理してみてください。
たとえば「この美容液にはヒト幹細胞培養液が配合されていて、肌のターンオーバーをサポートする働きがあるんです」と一言添えるだけで、お客様の反応は変わります。
ACTION 2
「お客様が何を観ているか」を施術中にヒアリングする
「最近、美容系の動画とかご覧になりますか?」と軽く聞いてみるだけで、お客様の知識レベルや関心領域が分かります。
友利新さんを観ている方にはエイジングケアの根拠を、かずのすけさんを観ている方には成分の詳細を、すみしょうさんを観ている方には処方技術の話を——相手の知識に合わせた説明ができるようになると、接客の満足度は格段に上がります。
ACTION 3
POPやカウンセリングシートに「成分訴求」を加える
店販コーナーのPOPに「〇〇配合(肌のハリをサポート)」のような一行を追加するだけでも効果的です。
カウンセリングシートに「気になる成分はありますか?(例:レチノール、ビタミンC、セラミドなど)」という項目を追加すれば、お客様の関心を把握しやすくなり、商品提案にも活かせます。
まとめ:「なぜ効くのか」を語れることが、プロの信頼になる
YouTubeの美容専門チャンネルが広まったことで、お客様は以前よりもずっと「根拠」を重視するようになりました。
特に30〜40代は肌の変化を実感し始め、「本当に効果のあるものを知りたい」という意識が高まる年代です。感覚的な訴求だけではなく、成分・処方・開発背景という「根拠」を伴った提案ができるかどうかが、サロンの差別化につながる時代になっています。
まずは今日、取り扱い商品のパンフレットを1つ読み直すことから始めてみませんか?
BI-PROでは、成分の根拠や開発背景がしっかりした
サロン専売品を多数取り揃えています。
