2026年秋冬、美容の選ばれ方が変わる|成分指名・低彩度・美容液ベースに注目

2026年秋冬、美容の選ばれ方が変わる|成分指名・低彩度・美容液ベースに注目
BI-PRO COLUMN
BEAUTY TREND 2026 AUTUMN / WINTER

2026年秋冬の美容トレンドは
「成分指名」と「低彩度」

約23万件のSNS投稿から見えてきた、 これからのお客様の「選び方」の変化とは?
サロンオーナー様が押さえておきたいポイントを解説します。
美容トレンドは、 新しい商品やブランドが登場することで 生まれるだけではありません。

今、生活者がSNS上で 「どんな言葉で美容を語っているか」 を見ていくと、 お客様が商品を選ぶ基準そのものが 少しずつ変化していることが分かります。

KEEN株式会社が2026年10月に公開した 「SNSから予測する2026年秋冬 美容トレンド」では、 X上の美容関連投稿 232,426件と、 現役美容クリエイター 24名へのアンケートを分析。

そこから浮かび上がった大きなキーワードが、

「成分指名」
「低彩度」
「ベースメイクのスキンケア化」


の3つです。
サロンにとって重要なのは、 「流行の成分や色を知ること」だけではありません。

お客様がどのような情報を見て、 どのような言葉で商品を探し、 何を基準に購入を判断しているのか。

その変化を理解することが、 これからのカウンセリング、 店販、SNS発信、仕入れを考えるヒントになります。
2026 AUTUMN / WINTER|3 KEY TRENDS
TREND 01
成分を
「指名」して選ぶ
アゼライン酸・ナイアシンアミドなど
成分名で探す動きが拡大
TREND 02
メイクは
「低彩度」へ
派手な色よりも
落ち着いたニュアンスカラー
TREND 03
ベースメイクの
スキンケア化
美容液下地・美容液ファンデへの
関心が上昇

約23万件の美容投稿から
「次のトレンド」を分析

今回参考にするのは、 KEEN株式会社が公開した 「SNSから予測する2026年秋冬 美容トレンド」です。

2025年9月から2026年9月までの X上の美容関連公開投稿を対象に、 「乾燥肌界隈」 「イエベブルベ界隈」などの 投稿内容の変化を分析しています。
ANALYZED BEAUTY POSTS
232,426
2025年9月〜2026年9月の
X上の美容関連公開投稿
調査概要
  • 分析主体: KEEN株式会社
  • 分析期間: 2025年9月1日〜2026年9月30日
  • 投稿数: 232,426投稿
  • 投稿アカウント数: 約11.9万
  • 総インプレッション: 約34.3億回
  • クリエイター調査: 現役美容クリエイター24名

スキンケアは
「商品名」から「成分名」へ

「なんとなく良さそう」ではなく、 自分が欲しい成分を理解し、 成分名で商品を探す人が増えています。
乾燥肌について語る 106,288件の投稿を分析すると、 成分名そのものを本文に含む投稿の割合が 上昇していました。

特に伸びが大きかったのが アゼライン酸。

2025年9〜11月と 2026年6〜8月を比較すると、 言及率は 約2.4倍になっています。
成分
言及率
変化
アゼライン酸
0.3% → 0.8%
2.4倍
ナイアシンアミド
0.8% → 1.4%
1.9倍
レチノール
1.2% → 1.7%
1.5倍
PDRN
2.3% → 2.5%
高水準
PDRNは大きく伸びたというより、 すでに比較的高い水準で推移。

一方、 セラミドやシカなど 以前から知られている成分は 期間比較では大きな変化がなかったものの、 2026年9月には再び言及率が上昇しています。

美容クリエイターへのアンケートでも、 秋冬に注目する成分として セラミド・ナイアシンアミド・ トラネキサム酸・ビタミンC などが多く挙げられました。
SALON OWNER'S VIEW
「これは保湿クリームです」だけでは
伝わりにくくなる?
お客様自身がSNSで美容情報を調べ、 成分名まで知っているケースが増えるほど、 サロン側にも 「なぜこの商品を提案するのか」 を説明する力が求められます。

ただし、 成分名をたくさん並べることが 良い接客というわけではありません。

「今のお悩み」 「季節」 「普段のお手入れ」 を確認したうえで、 必要な情報だけを分かりやすく伝えることが大切です。

“成分指名時代”の
カウンセリングで意識したいこと

01
「何を使っていますか?」から一歩深く
商品名だけでなく、 お客様が普段どのような成分を意識しているか、 SNSで気になっているものがあるかを 聞いてみるのも一つの方法です。
02
成分名より「なぜ使うのか」を伝える
専門用語だけを並べず、 商品の特徴や使用タイミングを お客様の日常に置き換えて説明すると 理解してもらいやすくなります。
03
“全部使う”ではなく組み合わせを整理する
SNSで複数の成分が話題になるほど、 たくさんのアイテムを一度に取り入れたくなるもの。 サロンでは使用順や使用頻度も含め、 シンプルに整理して案内することが重要です。
04
スタッフ間で成分説明を統一する
同じ商品でもスタッフごとに説明が違うと、 お客様が迷ってしまいます。 主要成分・使用方法・おすすめする場面を 店内で共有しておくと安心です。

2026年秋冬メイクは
「低彩度」が急上昇

色を強く主張するより、 肌になじむ落ち着いたニュアンスカラーへの 注目が高まっています。
4.1倍
2025年秋と比較した
2026年6〜8月の「低彩度」言及量
約16倍
2026年9月の言及率を
2025年秋と比較
21 / 24
「低彩度」を認知していた
美容クリエイター
パーソナルカラーを切り口にした 126,138件の投稿では、 「低彩度」という言葉が急速に増加。

特に 「低彩度ピンク」
「低彩度ベージュ」
など、 パーソナルカラーと掛け合わせて 色を提案する投稿が多く見られました。

クリエイターアンケートでは、 秋冬に使いたい色として 低彩度系/ボルドー/プラム/モーヴ/ ブラウン/ベージュ/くすみ系 が上位に挙がっています。
LOW SATURATION
PINK
MAUVE
BEIGE
BROWN
PLUM
BORDEAUX
SALON OWNER'S VIEW
「イエベ・ブルベ」だけではなく
“彩度”まで提案軸に
パーソナルカラーが一般化したことで、 お客様の色選びもさらに細分化しています。

これからは単純に 「ピンク」「ベージュ」と紹介するより、

「彩度を抑えたピンク」 「肌になじみやすいベージュ」 「秋冬らしいモーヴ」

のように、 質感や色のニュアンスまで言葉にする ことが、店販やメイク提案でも重要になりそうです。

「低彩度」を
店頭でどう見せる?

01
色名だけでなく“印象”を添える
「モーヴ」「ベージュ」だけではなく、 「落ち着いた」「やわらかい」 「肌になじみやすい」といった 印象を一緒に伝えると選びやすくなります。
02
似た色を並べて比較できる売場に
色の差が繊細だからこそ、 単品で見せるよりも 2〜4色を並べて比較できる方が 違いを伝えやすくなります。
03
秋冬は“落ち着いたトーン”で売場も統一
POPやSNS画像も、 ボルドー・モーヴ・グレージュなど 低彩度カラーに寄せることで、 季節感を伝えやすくなります。

ベースメイクは
「スキンケアとの境界」が曖昧に

SERUM BASE / SERUM FOUNDATION
2.2倍
「美容液下地・美容液ファンデ」への言及
2025年秋 → 2026年6〜8月
スキンケアとメイクの中間に位置する 「美容液下地」 「美容液ファンデ」 への言及も伸びています。

秋冬のベースメイクについて 美容クリエイターから多く挙がったのが、

「乾燥による粉吹き・ヨレを避けたい」
「肌負担の軽さを重視したい」
「素肌っぽさと乾燥対策を両立したい」

という声。

仕上がりについても、 強いツヤより 「セミマット」など控えめな質感 を求める傾向が見られています。
① スキンケアだけではなく「メイク中の快適さ」
秋冬は乾燥しやすいため、 仕上がりだけでなく 使用中の乾燥感や密着感にも関心が向きやすくなります。
② 厚塗りより“素肌感”
カバーだけを重視するのではなく、 自然な肌印象との両立が 選択ポイントになっています。
③ 強いツヤよりセミマット
「ツヤツヤ」に振り切るのではなく、 落ち着いた質感を好む声も。 低彩度メイクとの相性も考えやすい仕上がりです。

2026年秋冬、サロンでは
何を変えるべき?

トレンドをそのまま追うのではなく、 「お客様の選び方がどう変わったか」を サロン運営に反映することがポイントです。
01
店販商品の「主要成分」をスタッフ全員で把握
すべての成分を覚える必要はありません。 まずは各商品の主要成分、 使用方法、どのようなお客様に紹介しやすいかを 店内で共有しましょう。
02
POPを「商品名中心」から「悩み・成分中心」へ
商品名だけのPOPよりも、 「乾燥が気になる季節に」 「〇〇成分配合」など、 お客様が自分ごと化しやすい情報を 入口にすると見てもらいやすくなります。
03
色ものは“低彩度コーナー”としてまとめる
ブランドごとに置くだけでなく、 モーヴ・ベージュ・くすみピンクなど テーマでまとめることで 秋冬らしい提案を作れます。
04
ベースメイクは“仕上がり+スキンケア感覚”で説明
色・カバー力だけでなく、 使用感や仕上がり、 スキンケアとの組み合わせまで 一緒に説明できると提案の幅が広がります。
05
トレンド商品は最初から大量仕入れしすぎない
SNSで話題だからといって、 すべてのお客様に合うとは限りません。 まずは少量で反応を確認し、 売れ方を見ながら追加発注する考え方も重要です。

店販につなげやすい
会話の入り口

INGREDIENT
「最近、SNSで気になっている美容成分はありますか?」
→ お客様自身が興味を持っているものを把握するきっかけに。
AUTUMN / WINTER
「夏と比べて、最近スキンケアで変えたものはありますか?」
→ 季節変化とホームケアを自然に確認できます。
COLOR
「秋冬は少し落ち着いた色も人気ですが、 普段は明るめと落ち着いた色、どちらが多いですか?」
→ 好みを聞きながら低彩度カラーを提案。
BASE MAKEUP
「秋冬になると、ファンデーションの乾燥やヨレは気になりますか?」
→ ベースメイクの使用感を聞く入口に。

サロンSNSにも使える
2026年秋冬の投稿テーマ

SNSトレンドを知ることは、 サロン自身の情報発信にも活かせます。
CONTENT 01
「〇〇ってどんな成分?」投稿
1投稿につき1成分に絞って、 配合商品や使用方法を 分かりやすく紹介。
CONTENT 02
秋冬ホームケアルーティン
商品単体ではなく、 朝・夜の使用順や 季節のケアとして紹介します。
CONTENT 03
低彩度カラー比較
モーヴ、ベージュ、 くすみピンクなどを並べ、 色の違いを視覚的に見せる投稿。
CONTENT 04
秋冬ベースメイク比較
ツヤ・セミマット、 カバー感・素肌感など、 仕上がり軸で比較します。
CONTENT 05
「スタッフは何を選ぶ?」企画
スタッフ自身が秋冬に選ぶ商品や カラーを紹介すると、 接客時の会話にもつながります。
CONTENT 06
お客様からよく聞かれる質問
成分や使い方など、 実際の接客で多い質問を FAQ形式で投稿。

秋冬シーズン前に
見直しておきたいこと

✓
店販商品の主要成分をスタッフが説明できる
✓
秋冬向けホームケア提案を準備している
✓
SNS投稿が商品画像だけになっていない
✓
成分や使用方法を説明するPOPがある
✓
秋冬らしいカラー・質感提案ができる
✓
流行だけで大量仕入れを決めていない
✓
お客様の「SNSで見た」に答えられる情報を共有している

2026年秋冬を表すのは
「引き算」と「根拠」

今回の調査を通して見えてくるのは、 単に「新しいものをたくさん使う」 美容ではありません。

スキンケアでは、 自分が必要だと考える 成分を選ぶ。

メイクでは、 鮮やかさを足していくのではなく、 彩度やツヤを少し抑える。

ベースメイクでは、 カバー力だけでなく 素肌感や使用感まで見る。

つまり2026年秋冬は、 「何となく流行っているから」ではなく、 自分に必要な理由があるものを選ぶ美容 へと、消費者の目線が 少しずつ変わっているとも考えられます。

サロン側も、 商品をたくさん紹介することより、
「なぜ、このお客様にこれを提案するのか」
を分かりやすく伝えることが ますます重要になりそうです。
本記事で参考にした調査
  • 調査名: 「SNSから予測する2026年秋冬 美容トレンド」
  • 調査・分析: KEEN株式会社/KEEN界隈インテリジェンス調査
  • SNS分析対象: X上の美容関連公開投稿 232,426件
  • 分析期間: 2025年9月1日〜2026年9月30日
  • 美容クリエイターアンケート: 24名
出典:
KEEN株式会社 「秋冬のSNS美容発話は『低彩度』と『成分指名』へ。 KEEN、2026年秋冬のSNS美容界隈トレンド予測を無料公開」

元調査・プレスリリースを確認する →

※本記事は上記調査を参考に、 BI-PROがサロンオーナー様向けに 店販・カウンセリング・SNS運用等の視点を加えて 独自に編集したものです。
FOR SALON OWNERS
トレンドを「知る」だけでなく
サロンの提案に落とし込む
美容トレンドは毎シーズン変わります。

しかし、 流行している商品をそのまま仕入れるだけでは、 必ずしもサロンの売上につながるとは限りません。

大切なのは、
お客様が何に興味を持っているのか。
どんな言葉で美容を調べているのか。
何を基準に商品を選んでいるのか。

その変化を知ったうえで、 自店のお客様に合う形へ 落とし込むことです。

2026年秋冬は、 「成分指名」「低彩度」 「ベースメイクのスキンケア化」 をキーワードに、
カウンセリングや店販、 SNS発信を一度見直してみてはいかがでしょうか。

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